ルテラ世界
各地の名酒

のんべ(?)な著者の影響か、けっこう飲んでる場面の多めなルテラ・サーガ(^^)
作中に登場するリュガスワインは、現実世界ならば……さて、どんなのがしっくりくるんでしょうか?

 
ちなみに、ギュルテムンゲ家の紋章に意匠された「二房葡萄」とは、いわゆるグレコ種の葡萄をイメージしたもの。
古代ギリシア時代そのままの、古い品種です。南イタリアなどでは、今でもわずかに生産されておりますようで。

ガルテカ
Gharthk

各種の酒を産するが、特にこれが素晴らしいというほどの銘柄はない。
ワインは若いうちに飲む「あっさり」タイプのものが主体で、あまり長期熟成には向かない。
北部の島嶼(とうしょ)部では、上質のエールを産する。


カルデリア
Charlderiah

特産はアップルブランデーだが、各種のワインも産する。
一部には、魔法樽で超長期熟成させた「魔法ワイン」も存在しているという。
カルデリアの葡萄は古典的な品種が主体であるため、「昔風」のワインを好む人々には評判がよい。


ギスパニア
Ghispania

冷涼にすぎる気候のため、ワインはほとんど産出しない。
ただし、一部では、凍てつく寒さを逆用して「アイスワイン」を特産物としている。
その他のところでは、もっぱらウォッカを作って愛飲している。


ドリダリア
Dorhhdarhhah

木の実を発酵させた、独特の臭みのある酒を産するらしいが、ほとんど流通しないので詳細は不明。
人間世界に在住するドリダリア人たちは、専らカルデリアのアップルブランデーを愛飲しているらしい。


トリテア
Trithair

温暖な気候とその特産物を生かした、トロピカルな酒が多い。
北部ではマディラ酒に似た強化ワインも産する。


ブルンガリア
Burngarlia

冷涼な気候なので、赤ワインのできは悪い。白ワインはリスリング系の甘口が主体であるが、質はよい。
一部地域は、馬乳酒の産地としても有名。


マウア
Mauah

穀物酒を主体に、各種の酒を産出するが、あまり上等な扱いを受けてはいない。
ただし、各種のビールだけはそれなりに有名である。


マリトニア
Maritonia

マオタイ酒もどきのきつめの蒸留酒が名物である。
各種の酒を産出するが、あまり他国民からの評価は高くない。


リュガス
Lugas

「リュガスといえばワイン」と言われるほど、各種の名酒がきら星のごとく揃っている。
赤ワインはフルボディからライトボディまで、各種数千銘柄が作られており、正確な数は不明なほど。葡萄の品種も、古典的なものから新しめのものまで、無いものはないといってもよい。 白ワインはシャルドネ系の辛口が主体だが、北部地方ではリスリング系の甘口も作っている。貴腐ワインを特産としているところもある。
貴族はお抱えの醸造元を所有していることが多く、旧王家のギュルテムンゲ家の名醸ワインは特に有名。(「二房葡萄」の古典ワインを作っているのは、ギュルテムンゲ家のみである)


ルキタニア
Luchitania

その昔は良質なブランデーの産地として知られたところだったが、今では荒廃してしまっている。
南部には一部、昔ながらの製法でルキタニア・ワインとルキタニア・ブランデーを製造しているところもある。


ヴァルヒャリアValhhalliah

特産の「命の木」の実を「魔法大樽」で千年間熟成させた「キリアータ」と呼ばれる酒があるらしいが……真偽のほどは定かではない。


 

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